今年は伐木講習へのお申し込みがなく、資格取得講習のみとなりました。
■ 資格取得講座(基礎編)
日程:5/11(土)・5/12(日)・5/25(土)
座学会場:島本町ふれあいセンター
演習会場:島本町大沢地区
講師:株式会社ワイルドウインド 平野亮氏
第1日目
ふれあいセンターで座学を実施しました。
本日より3日間一緒に学ぶメンバーの自己紹介から始まり、カリキュラムの説明へ。
まずは、関係する法規について。労働安全衛生法など、説明を受けます。
チェーンソー作業の注意事項など、ひととおり学びます。
会場予約の都合で、午後からは部屋を替えて座学再開です。
伐倒方向と退避や、伐倒した木が他の木に引っ掛かって倒れないという「係り木」処理の方法などテキストのイラストを見ながらイメージして学んでいきます。
やっぱり時間を割いたのは「つる」を残して切る、ということ。
伐倒方向に受け口という切り口を作る準備作業、そして伐倒にあたる追い口を入れていく作業。
受け口と追い口の間につるを作ることで、安全に倒していくことができます。
講師が、昔ながらのつるを作って伐採するドキュメンタリー動画を流してくれました。
受講生にもつるを残して伐倒する重要性が伝わったようです。
第2日目
会場を、ブレスアンドグリーンの活動にご協力いただいている山本さんの山へ移します。
講師の平野さんは新品のチェーンソーを準備されていました。藤田のチェーンソーも登場。
普段使いのチェーンソーと2台のチェーンソーを使って、チェーンソーを解体しながらメンテナンスを学びます。
次に、講師平野さんによる立木伐採のデモンストレーションです。
第1日目に「受け口」「追い口」をテキストや画像で学んだところですが、伐木は単純に「切る」だけではないことも学びます。
まず伐木する木に縄をかけます。
普段活動されている吉野では縄を投げると狙った高さまで掛けられるらしいですが、本格的に枝打ち(生育途中で余分な枝を落とす育林作業)をしていない山では枝に縄がかかってしまい、上まで上げることができないそうです。「これぐらい上がれば、いいかなー。」
倒しこむ方向を考えて縄を張って、みんなで補助的に引っ張ることになりました。
股越しに伐倒方向を確認して(プロだ!)、追い口を入れます。
第1日目に重要だと刷り込まれた(!?)「つる」もばっちり。みなさん、感動。
ここからは、チェーンソー実習です。
エンジンのかけかた、ブレーキのかけ方、そして構え方・基本姿勢。
上からそして下から切り込む「合わせ切り」。伐採する木のテンションによっては、下そして上から切り込む「合わせ切り」。慣れない重さを持ちながら、繊細な作業に挑戦していきます。
練習を重ねると、丸太がどんどん短くなっていき、受け口を作る練習では、丸太を直置きして切っていきました。
チェーンソーをチェーンソーを三点支持で持ちながら、重心を下げながら切っていくのは、、、太ももが大変。「チェーンソー作業って、股関節の柔軟性が何よりも大切です。」
本日は、ここまで。今日はお疲れさまでした。第3日目にまたお会いしましょう。
第3日目
快晴に恵まれて、早速に荷物を持っていきます。
前回、練習で切り落とした丸太の輪切りが並べられていると、結構短い時間に上達していったのでは?と思ってしまいます。
まずは復習から。合わせ切りを細い丸太で練習します。
チェーンソーの感覚の戻りは皆さん早そうです。
続いて、切り株を立木に見立てて受け口を作っていきます。
立っている木に斜めに切り込みを入れていくのは、思ったより難しい。。
このあと、縄をかけることに挑戦しました。
まずは、「もやい結び」を練習です。覚えにくいけれど、負荷に強く解けにくく、ほどこうと思えば解けやすい現場必須の結び方です。
そして、全身を波打って縄にエネルギーを伝えながら縄を木の上へかける練習。
途中から筋トレの様相となりました。チェーンソー作業は、体力と柔軟性必須です!
三日間、お疲れさまでした。
平野さん、講師ありがとうございました。わかりやすく大変好評でした。
また、機会があれば島本にお越しください!
メンバーでチェーンソー活動を盛り上げていきます。